~創業200年に向けた夢の話~
突然ですが・・・
もし、皆さんに1億あったなら何に使いますか??

(chat GPTより作成)
先日、ある方から質問を受けました。
「村田さん、もし自由に使える1億円があったら何をしますか?」
私はしばらく考えました。
高級車でしょうか。
豪華な旅行でしょうか。
それとも投資でしょうか。
しかし、どれもしっくりきませんでした。
創業109年の工務店の四代目として生きている私は、
どうしても
「何を買うか」ではなく、
「何を未来へ残すか」を考えてしまうのです。
創業109年の重み


村田工務店は1916年(大正5年)創業。
宮大工だった初代 村田儀平が創業し、
二代目の祖父、三代目の父が守り、
そして私が四代目として受け継ぎました。
創業109年という歴史は、
技術だけでは繋がりません。
そこには、
人から人へ受け継がれる想いがあります。
だから私は常に考えています。
2116年。
創業200年を迎えるその日に、
私たちは何を残しているだろうか・・・
村田工務店の企業理念

村田工務店には代々受け継がれてきた企業理念があります。
一、私たちは、信頼のある住まいづくりを目指して現場主義に徹します。
二、私たちは、安心安全健康な真心を込めた手づくりの家を造リます。
三、私たちは、住まいづくりを通して社会に貢献し、皆んなが幸せでやりがいのある会社を目指します。
四、私たちは、人の持つ可能性を信じ、思いやりと感謝の心で何事にも情熱を傾けます。
第三条までは、三代目である父が考案しました。
第四条は、四代目である私が考案したものです。
本当に残したいもの


私は住宅会社の社長です。
だから家を建てています。
しかし最近強く思うことがあります。
本当に残したいのは、
家ではなく
人
なのではないか。
ということです。
どれだけ素晴らしい技術も、
継承する人がいなければ消えてしまいます。
手刻みも。
焼杉も。
日本の伝統建築も。
すべて人がいて初めて未来へ繋がります。
人の可能性を信じる

昨年入社した社員大工の西生。
実は彼は中学2年生の時に私の講演を聞き、
こう質問しました。
「村田工務店の大工になるにはどうしたらいいのですか?」
それから努力を重ね、
球磨工業高校で学び、
夢を叶えて入社しました。
今では後輩たちに技術を伝える立場になっています。
私はその姿を見る度に思います。
企業理念第四条にある
「人の持つ可能性を信じる」
とはこういうことなのだと。
全国から来る未来の棟梁

これまで、全国から多くの生徒さんが視察に来られました。
先日は、鹿児島から二人の学生さんが見学に来てくれました。
理由は、
「手刻みを学びたいから」
でした。
私は嬉しくなりました。
世の中では大工不足が問題だと言われます。
しかし私は違うと思います。
未来の大工になりたい若者はいるのです。
問題は、
その若者たちを受け入れ、
育てる場所が減っていることです。
もし私が1億円持っていたら・・・

だから私が1億円持っていたら、
高級車は買いません。
豪華な別荘も買いません。
私が本当にやりたいこと。
それは、
未来の棟梁育成学校をつくること
です。
全国から若者が集まり、
手刻みを学び、
日本人としての誇りを学び、
人間力を磨く場所。
そんな学校です。
家づくりの前に人づくり

家づくりは人づくりです。
どんなに立派な家も、
それをつくる人の心が伴わなければ本物にはなりません。
だから私は、
技術だけではなく、
感謝する心。
仲間を思いやる心。
お客様を幸せにしたいという心。
そんな人格を育てたいのです。
創業200年へのバトン

2116年・・・
村田工務店 創業200周年。
私はその日を見ることはできません。
(もし、生きていたら144歳ですw)
しかし、もしその時、
こんな風に語られたら幸せです。
「四代目村田英樹は、家を建てるだけではなかった。」
「人を育てた。」
「未来の棟梁を育て、日本の伝統建築文化を未来へ繋いだ。」
それが私の夢です。
私は大工ではないのですが、うちの大工職の皆んなをリスペクトしています。
お金優先で仕事をするなら、うちにはいないでしょう。
それだけ日本の伝統工法である「手刻み」には魅力があるのです。
最後に

もちろん今の私に自由な1億円はありません。
しかし気づいたことがあります。
大切なのは、
1億円を持つことではない。
1億円あったら何に使いたいと思う人間であるか。
ということです。
創業109年。
祖父から父へ。
父から私へ。
そして未来へ。
村田工務店はこれからも企業理念を大切にしながら、
信頼のある住まいづくりを行い、
人の可能性を信じ、
未来の棟梁を育て続けて参ります。
もしかすると2116年、
創業200周年のその日、
この夢は現実になっているかもしれません。
皆さんが残したいものとは、何でしょうか?




