私はこの本を読んで、気に成る事が書いてありました。
それは「損して得取れ!」という話して、一体どういう事だろうと思った。
一例を上げてみると、今最も勢いがあるレストランチェーンと言っても過言ではない
餃子の王将は、毎月2回ほど格安サービスを行っている。
ある特定のメニューを半額ほどの値段で提供されているが、
サービスメニューが格安の分、他のメニューを余分に注文したり、
高いメニューにしたりで結果的にはいつもと同じか
それ以上の値段になっている、お客様が多いようだ。
しかし、こんなありきたりの話でなかった。
今は絶好調の王将だが、1990年代ごろから、ファミリーレストランに対抗する為
多店舗展開を経営戦略に上げていた。
均一の商品絵御提供する為工場で料理を加工してから店舗におくる
セントラル・キッチン方式と言う方式を採用していた。
一見すると効率化を図った、正しい方式だと思ってしまうが、結果的には
王将のtっ読みは、安くてうまいだけではなく、手作り感という魅力を消してしまい
大東氏が社長に辞任する2000年4月時点・470億円を上回る有利子負担を抱えていた。
そこで、社長に辞任した大東氏がセントラル・キッチン方式を止め各店舗で調理する
昔ながらの王将スタイルに戻したのである。
ここでまた問題が発生した。
長い間、セントラル・キッチン方式に慣れて閉まった従業員は、一から料理を作る
料理技術を持っていなかった。そこで考え出された策が、毎月2回あるメニューを
格安手提供する事だった。
特定メニューを格安にすると当然ながらそのメニュー注文が多くなる。
したがって、そのメニューばかり大量に作ると自然と調理技術が向上し
サービスメニューを毎月変えていけば、そのうち全てのメニューの調理が
鍛え上げられる事に成る。
もし全ての従業員を研修センターに集めて訓練したりあるいはトレーナーが
各店を廻ってッ徹底的に訓練をさせたりすれば膨大なお金や時間がかかるのだから
価格を半額にしてでも現場で鍛える方がコストが安く済む。
これこそが「損して得取れ!」という方式だった。
私はこれを読んで、村田工務店のこだわりの住まいの手づくりという点で
似ているところがあるように思えた。
棟梁 川上 幸夫