私の会社の中に身近にいる棟梁。その大工の棟梁がなぜ仕事の
マネジメントにおいて活かせるのか興味が湧いてこの本を選びました。
家づくり、というものは毎回、1からどころかゼロからのスタートになります。
全く新しくゼロからはじめているのに、どうやるのが一番良いかが
スイスイと頭に浮かんでくる。それが長年の経験に支えられた棟梁が働かせる勘なのです。
家づくりというものは一つのプロジェクトチームでもあります。
一軒に対しても全工程で考えると何十人という人間が関わってくる仕事です。
より良いチームというものは多かれ少なかれ嵐のような状態を経験し、それを乗り越える事で生まれるものです。
現場が揉めたり荒れたりし出したら「よーし、来た来た」くらいの心意気で受け止める位の度量がリーダーには必要と書いてありました。
常日頃、ピンチの時こそがチャンスという教えを頭の中に置いておりますが
この本の中の教えと共通するものがありました。
また、「上に立つものほどガマンする。ガマンというものは、聞くこと」とも書いてあり相手の言いたい事を先に十分に聞くのが大事であり、こちらが言いたいことを伝えるのはそれからという教えもありました。
私も上に立つものとして、この教えを念頭において、仕事に活かしていきます。
坂本 祐一