皆さん、おはようございます!
いつもあなたの心にファイヤー村田です。
今日は、どぎゃん??
さて
みんなの家移築工事完成
昨日、益城町の最終検査が無事に終わりました。
本日がお引き渡しとなります。
熊本地震で多くの仮設住宅が建築されましたが、その団地の中心にみんなが集う集会場・談話室がありますが、それらを解体し、そして移築工事したものです。
折角ですので、解体工事からの一連の内容をご覧ください・・・
益城町テクノ団地に建設された集会場(みんなの家)
サッシも利活用ですので、丁寧に撤去して保管をしました。
解体業者でなく、弊社の大工です。
コーキングをカッターで取るのが大変だったと言ってましたw
弊社の大工みんなで解体しました。
土台、柱、梁の構造材は利活用です。
基礎は、RCでなく木杭でした。
相当な数の仮設住宅・みんなの家が建築されていました。
この光景は感慨深いものがあります。
この益城町テクノ団地だけでも数百棟の木造仮設住宅と数棟の集会場・談話室が建築されていました。
改めて、当時の熊本地震が蘇ります。
寺迫集会場は飯干棟梁が担当。
プレカットされた構造材を利活用するということは・・・
墨付け〜切り込みまで再度行うということになります。
弊社は手刻みですので、仕口の形は当然変わるわけです。
数年経っている材料を利活用するのに大変なのが、多少曲がっている点です。
それらを新たに削り整えて使うわけです。
新しく購入して使う材料も少しはあります。
棟梁曰く、「人工乾燥の材料は油(水分)が少ないので刻みにくい」そうです。
木材は乾燥すると強度が増しますが、乾燥しすぎるのも刻みには難しいですね。
霧吹きで濡らしながら刻んでいました。
これは、伝統工法の一つ「金輪継ぎ」の表面の継手が見えない「ほぞ隠し金輪継ぎ」
手間隙をかけた手刻みを行うのは、まさに職人魂ですね。
飯干棟梁は自らInstagramをやってますが、自分でも仕事の内容を載せてます。
こちら、@ken.i1213
(ラーメンもかなり載ってますw)
そして、これは・・・
そう、大阪城大手門に使われていた、「婆娑羅バサラ継ぎ」
後ほど、どこに使ったのかご紹介します!!
ちなみに、この婆娑羅継ぎは3D解析で解明するのに数百年経った後だったそうです。
これは、「鼻栓継ぎ」
サッシ、断熱材も再利用。
この鼻栓継ぎは、見えるところで衣装的なデザインも兼ねています。
婆娑羅継ぎは、中心に位置するここに使いました。
この柱です。
美しいです。
益城町の担当の方から、「村田工務店は芸術作品ですね!」と褒めて頂きました!
とても嬉しかったです。
キッチンが2つあるのは、子供食堂にも利用されるようです!
益城町の多くの子供達がこのコミュニティーに集まってくれると嬉しいです。
無事に昨日、益城町の検査が終わりました。
本日がいよいよお引き渡しです。
民間では経験することがないくらいの書類の量、、
完成!
赤い戸はこちらのオーナー様のご指示とのことです。
私じゃないですよw
先日の益城町中央小みんなの家移築工事から、今回の益城町寺迫集会場2棟目も課長である永田が担当してくれました。
弊社の大工職全員を束ねて解体工事から始まり、完成まで、本当に大変だったと思います。
本人も「公共の仕事をすることで自分自身成長できました。」と言っておりました。
永田、お疲れした!(まだ、2棟あるけどw)
そして、会長もHPで現場の写真を見ておりますが、「良い社会貢献ができたな」と言っておりました。
村田工務店の企業理念に、「私たちは住まいづくりを通して社会に貢献し皆が幸せでやりがいのある会社を目指します。」とあります。
この理念の下、今回の依頼をお引き受けさせて頂きました。
地元益城町で、このような名誉の仕事に携わることができ、そしてこれから地元益城町のコミュニティーとして長く活用されるシンボルとして建築させて頂いたことに心から感謝申し上げます。
飯干棟梁はじめ村田工務店の協力業者様、そして担当の永田、ご苦労様でした。
感謝
「1%の価値観」・・・
現在、手刻み工務店は全国で1%のシェアしかありません。
99%が工場加工によるプレカット工法です。
だからこそ、その1%に価値があるのです。
私たちの家づくりには、手刻みによる大工の魂が込められています。
その手刻みの素晴らしさを伝えるのが、私の天命です。