飴色の構造が映える旅館のような美しい玄関ホール

北側の玄関ホールは、ご夫婦希望のヒノキの床と、丁寧に磨き上げた飴色の天井とのコントラストが美しく、ご夫婦の寝室の出入り口である両開きの建具も優美なアクセントを添え、まるで旅館のような佇まいに。また、階段の位置を変更。出入りがしやすくなり、空間にゆとりも生まれました。

20センチもの大きな段差を解消！

薄暗い印象の玄関ホール。既存の和室とは20センチの段差がありました。また、前には階段があり、出入りしづらかったそうです。そこで、既存の和室をご夫婦の寝室とし、床高をホールに合わせて下げてることで、段差を解消しました。玄関ホールや各部屋に使用したヒノキの床は「靴下を履きたくないくらい気持ちが良い！」と喜びの声をいただきました。

❶ 以前の床があったという証が寝室の端に。ここにもM邸の歴史の一端が伺えます。

❷ 南側のご夫婦の寝室。以前は隣の和室と２間続きでしたが、今は２間続きで使うこともなくなったため、村田工務店の提案で仕切り壁を設置。ゆったりとやすらげる空間になりました。

豊かで落ち着けるLDK

既存の太鼓梁を活かし、アールの天井で仕上げた東側のLDK。床のヒノキと天井の杉版の素材の違いもまた楽しい。「豊かで落ち着ける空間があるって本当に良い。リフォームの良さをみんなに教えてあげたい！」と奥様。

フルオープンで広いキッチン

垂れ壁をなくしてフルオープンにしたキッチン。「以前は調理スペースが少なかったけど、広くなり、カウンタースペースもあるので、お皿を広げてラクに盛り付けや配膳ができます」と奥様。

大切なわが家を最大限活かす

M様邸は構造もさることながら、随所に素晴らしい素材が使われています。M様邸ならではの良さがこれからも息づき、歴史を重ねていくことを願い、その素材を磨いたり、削ったりして、できる限り活かしました。

[Before] 雨漏りでシミになっていた和室の天井

職人技が光る、玄関の上がり框

玄関の上がり框も丁寧に削って、美しくよみがえらせました。「職人さんの手仕事には妥協がなく、とても丁寧。自分たちもこの家をもっと大切にしたいと思いました」とご夫婦。

トイレの腰壁は以前の玄関ホールの腰壁を再利用。