棟梁/木村 優一
「一つひとつが手作りだからこそ、想いを込められる。部材の手刻みには、通常は一棟で3週間くらいかかりますが、今回のモデルハウスでは4ヶ月を費やしました。これだけのスケールは、今までで一番。自分の持てる技量以上のものを作りたいという想いで取り組みました」
現代の住宅建築において、日本古来から伝わる「手刻み工法」が使われる現場は、1%以下と言われています。大正期の創業以来、村田工務店が継承してきた伝統技術を存分に発揮したのが、このモデルハウスです。村田工務店の渾身の一邸を、ぜひ体感してください。
構造や内装に熊本の気候・風土に適した県産の杉材や檜材をふんだんに使用し、収納棚やテーブル、テレビボードなどの家具まで、造作で提案。着工から完成まで、現場施工に実に1年以上をかけ丁寧に仕上げました。
薪ストーブのピットにデザインした石貼りとタイルの装飾、間接照明の演出がモダンなリビング。オープンなダイニングキッチンには、住まいの象徴的な存在である、丸太のままの大黒柱がそびえる。
POINT
1
プレカットが主流となった今でも、手刻みにこだわるのは大工の技術を絶やしたくないという想いのほかにも、とても大きな理由があります。それは、家を建てる人への想い。柱一本、梁一本、家を支えるすべての材料は、これから何十年ものあいだ、ご家族の暮らしや命を守っていくものです。だからこそ、手刻みで真心を込めてつくることこそが、工務店としての使命だと考えています。
POINT
2
村田工務店は、伝統技術を継承しながらも、新しく良いものは積極的に取り入れてきました。漆喰や無垢材の自然素材に加えて、タイルや間接照明の演出、最新のアイランドキッチンなどを巧みにコーディネート。現代の暮らしに根差した「和モダン」のデザインで全体をまとめています。ゆったりと暮らせる二世帯住宅である点もポイントです。
POINT
3
大空間のモデルハウスですが、どこに居ても心地よい、一定の室温に保たれています。その秘密は、高気密・高断熱のセルロースファイバー断熱材を使った「デコスドライ工法」が採用されているため。細かく絡み合った木質繊維の断熱材を壁・天井・内に隙間なく吹き込みます。木質繊維は細かな空気の層をつくり、さらに木が本来持つ吸放湿作用との相乗効果により、年中快適な湿度と気温を保ちます。
POINT
4
夏は、熱く高い陽射しを遮り、冬は低い陽射しが部屋の奥まで届くよう設計しています。また季節の卓越風が吹き抜けるように窓の位置を計画。機械による冷暖房だけに頼らず、高い断熱性能を最大限引き出した「パッシブ設計」を採用しています。ハイサイド窓や庇の設計に加え、庭の植栽も巧みに利用しながら、熱効率の良い住空間を実現しました。
村田工務店には、自社工房もあります。そこでは当社の財産ともいえる匠の技術を持つ職人たちが、日々腕を振るっています。今回のモデルハウス見学と同時に、そうした工房の様子も見学していただくことが可能です。工房はモデルハウスのすぐ横にありますので、ご希望の方はお気軽におっしゃってください。
棟梁/木村 優一
「一つひとつが手作りだからこそ、想いを込められる。部材の手刻みには、通常は一棟で3週間くらいかかりますが、今回のモデルハウスでは4ヶ月を費やしました。これだけのスケールは、今までで一番。自分の持てる技量以上のものを作りたいという想いで取り組みました」
現場監督/永田 匠
「手作りの家の良さを、このモデルハウスでは体感してほしい。私たちも普段はできない難度の高い手刻み工法にも、実験的に取り組みました。差し鴨居や屋根の化粧垂木がその代表例です。現在の住宅ではほとんど見ることができない施工の数々も、見どころです」
所在地/〒861-2223 上益城郡益城町小池1230
営業時間/10:00〜18:00 TEL/096-367-0811